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ママは歯医者さん Dr.優子の子育て日記 Vol.6 親の価値観と生活習慣は子どもの将来に大きな影響を与えます
- 2022/8/10
- ママは歯医者さん Dr.優子の子育て日記

少子化が進んでいますが、大澤歯科医院は比較的子どもの患者さんが多い歯科医院です。近所に小、中、高校があることが関係しているかもしれません。
また、既婚のスタッフは全員が子育て中、あるいは子育て経験があるので子どもの扱いには慣れているため、保護者の方からは「安心する」という嬉しいコメントを頂きます。

診療室で子どもの治療をしている時に、いい意味でも悪い意味でも感じることがあります。「親の価値観と生活態度は直接子どもに影響してしまう」ということです。
大澤歯科医院ではお子さんがある程度の年齢になったら仕上げ磨きにフロスを取り入れるように指導します。保護者がフロスを使う習慣が身についているご家庭では当たり前のようにお子さんの仕上げ磨きにフロスを取り入れますが、保護者がフロスの習慣がないご家庭ではお子さんの仕上げ磨きにフロスを取り入れることはほぼ100%ありません。
フロスそのものの存在を知らない、あるいはフロスは知っている(見たことはある)が、自分がフロスを使ったことがない場合、フロスを使って子どもの仕上げ磨きをするのは無理な話です。
そんな時は「まずお母さん(あるいはお父さん)がかかりつけの歯科医院でフロスの使い方を教えてもらってから、お子さんに試してみて下さい。」とお伝えしています。
しかし、恥ずかしそうに「もう何年も歯医者に行ったことがありません」、あるいは自信満々に「昔からむし歯はないので歯医者には行っていません」というどちらかの答えが返ってくるのがほとんどですが.....
子どもは周りの大人たちがやっている事を案外よく見ているものです。特に小さいお子さんは親の真似をしたがります。
親が歯ブラシを口の中に入れると、小さいお子さんは自分でも歯ブラシを手にもって口に入れたがります。小さいお子さんに歯ブラシを持たせる場合は必ず保護者が近くで監視していなければ、歯ブラシによる事故やケガの原因になるので危険ですが、お子さんが歯ブラシに興味をもったら一度歯ブラシを持たせてみることをお勧めします。
お子さんによっては、自分のお気に入りのぬいぐるみの歯を磨く真似をしたり、保護者の歯を磨こうとしたりと、とても可愛いしぐさを見せてくれます。
歯科医院との付き合い方も親の価値観によって変わってきます。
「歯が痛くなったらいくところ」なのか「歯を大切にするために行くところ」なのかによって、歯科医院が好きになるどkか嫌いになるかの分かれ道になります。
未だに初めて歯科を受診したお子さんが「先生、歯を抜くの?」とか「今日、ドリルではを削るの?」とか「注射はイヤだ」と涙目で訴えられると悲しくなってきます。

親がスマホばかり見ているのに子どもに「勉強しろ」と言っても説得力がないのと同様に
親が歯の手入れをしていないのに子どもに「歯磨きをしろ」と言っても説得力がありません。
「子は親の背中を見て育つ」と言われますが、親として子どもに見られても恥ずかしくない価値観と生活習慣を身に付けたいものです。
ドクター優子ママプロフィール
青森県八戸市出身。歯科医師。株式会社ケロル代表取締役。
岩手医科大学歯学部卒業後10年の勤務医生活を経験し、その後大澤歯科医院副院長となり現在に至る。
医院とスタッフのマネジメント、子育てで悩んでいた40代で個性心理學と出会い、
個性心理學認定講師として一部上場企業、歯科デーラー、小児科医院などでの講演を多数行っている。
青森市大澤歯科医院「ママさん歯科医師Dr.YUKO」のブログで女性歯科医師としての目線で、
日々の診療、働く女性として、子育てのことなどを発信中。