ママは歯医者さん Dr.優子の子育て日記 Vol.3「歯科医院に治療に行かないためにやったほうがいい事」

 働きながら子育てをしていく上で、「時間」はとても貴重です。子どもの歯科治療で何度も歯科医院に通い、貴重な時間が減ってしまわないようにするためには①ホームケアを充実させる。②歯が出てきたら一度歯科医院を受診し、今後のお手入れ方法を聞く。③定期健診をかかさない。④歯科医院は「歯が悪くなったら行くところ」ではなく「歯を悪くしないために行くところ」である、というように考え方を変える必要(マインドセット)があります。

 今回は①と②について考えてみましょう。

 ①ホームケアを充実させる、ですが、ご家庭での毎日のブラッシングとデンタルフロスは欠かすことができません。歯ブラシだけで落ちる汚れは6割程度と言われています。「隣接面う蝕(りんせつめんうしょく)」と呼ばれる「歯と歯の間のむし歯」を防ぐためにはデンタルフロスの使用が必須です。しかし、デンタルフロスの定着率は驚くほど低いのが現状です。

 デンタルフロスを使うことは、自転車に乗ることと似ていると思っています。始めから上手く自転車に乗ることはできません。自転車に乗れるようになるまでは練習が必要ですが、一度乗れるようになれば、次からは体が勝手に動きます。デンタルフロスも始めは使い方もよくわからないし、面倒くさいのですが、練習して習慣にしてしまえば無理なく使い続けることができます。

 また、保護者の方がデンタルフロスを使っていないのに、お子さんにだけ「デンタルフロスを使いなさい」と言っても全く説得力がありません。

 子は親の真似をします。読書をする親の姿を見て育った子どもは自然と読書好きの子どもに育ちます。親がデンタルフロスを使う姿を見た子どもは自然と「デンタルフロスは使うものだ」と刷り込まれます。

 もし、毎日のフロッシングが習慣になっていない保護者の方がいらっしゃったら、先ずは保護者が実行することから始めましょう。

 ②歯が出てきたら一度歯科医院を受診し、今後のお手入れ方法を聞く、ですが、お子さんを初めて歯科医院に連れていくタイミングはいつがいいのでしょうか?1歳になったら?それとも3歳?市町村で行っている歯科検診でむし歯を指摘されたら?小学校に入学する前?いろいろなタイミングがあると思いますが、私は乳歯が生えてきたタイミングで一度歯科受診することをお勧めしています。

 「えっ、たった1本しか歯が生えていないのに」と思われるかもしれませんが、この1本の歯をどのようにしてお手入れしていくのかをプロに聞いて欲しいと思っています。

 今後、乳歯はどんどん生えて最終的には20本になりますが、20本が生えそろうまでにはお手入れ方法も変わってきます。何事も始めの一歩が大切です。お子さんの乳歯の最初の1本から大切にして、カリエスフリーを目指して下さい。

ドクター優子ママプロフィール
青森県八戸市出身。歯科医師。株式会社ケロル代表取締役。
岩手医科大学歯学部卒業後10年の勤務医生活を経験し、その後大澤歯科医院副院長となり現在に至る。
医院とスタッフのマネジメント、子育てで悩んでいた40代で個性心理學と出会い、
個性心理學認定講師として一部上場企業、歯科デーラー、小児科医院などでの講演を多数行っている。
青森市大澤歯科医院「ママさん歯科医師Dr.YUKO」のブログで女性歯科医師としての目線で、
日々の診療、働く女性として、子育てのことなどを発信中。

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