保育園入園までにおしゃぶりはやめるべき?保育園によって方針が違うのはどうして?おしゃぶりの必要性とやめる方法について

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1歳2歳の保育園入園。卒乳やトイレトレーニングのほか、おしゃぶりの卒業も考えているママも多いはず。寝かしつけにはなくてはならない場合もあるかと思いますが、保育園によってはおしゃぶりを持ってこないで欲しい、とお願いされることもあるそう。でも、おしゃぶりがないと寝かしつけが大変!どうしたらいい?今回は、おしゃぶりをどうやったらやめられるのか、おしゃぶり卒業の件についていろいろとまとめました。

保育園におしゃぶりは持って行っていいの?

寝かしつけにグズリ対策に…おしゃぶりって、1歳2歳の子どもがいるママにとって、頼れる存在ですよね。子どものご機嫌取りにも放せない存在になっているおしゃぶりですが、保育園入園を機に卒業する子も多いと聞きます。おしゃぶりがないとなかなか寝付けない子でもなんとか卒業して入園を迎えた、というケースもあるようですが、保育園に入園するときって、必ずおしゃぶりをやめないといけないのでしょうか?

すべての保育園でおしゃぶりは禁止されているのか、の答えとしては「NO」です。たしかに衛生面や保育方針などの理由からおしゃぶり持参を禁止している、やめてもらっている保育園もありますが、おしゃぶりを持って行ってもいい保育園もたくさんあります。理由はのちほど詳しく書きますが、まずは入園予定の保育園がおしゃぶり持参を認めているか、一度は方針を確認しておきましょう。

おしゃぶりの持参について問題がないという保育園ならいいですが、おしゃぶりを持たせないで欲しい、家でもおしゃぶりを卒業して欲しい、と保育園からお願いされる場合もあるかもしれません。

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おしゃぶりを禁止する保育園があるのはなぜ?

おしゃぶりについて、保育園から「なるべく持ってこないで欲しい」、「どうしてもという時以外は与えないで欲しい」と、やんわりとお願いされる場合もあれば、「保育園に持ってくるのも、家で使用するのもやめて欲しい」と、強めにお願いされる場合もあります。これは保育園それぞれにおしゃぶりに対する考え方があるからですが、どうしてそうゆう方針なのでしょうか。

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衛生面による理由

おしゃぶりは口に入れるものですから、コロナ禍のご時世を考えればもちろんのこと、それ以前から衛生面を考えておしゃぶりの持参はお断りしている保育園があるというのは頷けます。名前を書いて持たせる、ホルダー付きのおしゃぶりにする、という対処法もあるかと思いますが、おしゃぶりの衛生問題を保育士が完璧に管理するのも大変かもしれませんし、衛生面を完璧に保つために努力するにしても限界があるでしょう。また家庭側も、衛生面が気になるから、という理由で自発的におしゃぶりの卒業を決心することが多いようです。

かみ合わせ、歯並びが悪くなりそうだから

小児科医・小児歯科医の間では、2歳以降でもおしゃぶりを使っている場合、出っ歯や開咬になる確率が高くなるといわれているようです。また、そのようなかみ合わせなどの問題がある子どもの場合、おしゃぶりをやめると状態が改善される例が極めて高いとされています。そのため、歯が生え始めている1歳2歳のおしゃぶりをやめさせる方針をとっている保育園もあるという理由は頷けます。

早いうちにやめた方がやめるのが楽だから

精神的な安心をおしゃぶりに頼っている割合が高い場合、おしゃぶりをしていないと情緒不安定になってしまうことがあります。かみ合わせが悪い場合などでおしゃぶりをやめる必要があるときに、簡単にやめられなくなるという事態になると大変です。おしゃぶり依存ではありませんが、「ないと不安」という状態だと、頼りすぎの傾向といえるかもしれません。頼りすぎている場合は、なるべく早急におしゃぶりへの依存度を低下させる努力を促すという保育園の方針は、納得できるものと考えて良いのではないでしょうか。

言葉が遅くなる

すべての場合には当てはまらないかもしれませんが、言葉を覚え始める1歳2歳の時期におしゃぶりをしていると、言葉を発するチャンスを逃しがちになって言葉を話すのが遅くなるといわれています。

おしゃぶりの必要性とは?

いろいろなデメリットもあって保育園に持ち込みを断られることもあるおしゃぶりですが、デメリットばかりではありません。保育園によっては「持ってきてください」というところもあるのは、以下のようなメリットもあるからです。

寝かしつけやすい・精神安定剤代わりになる

極力おしゃぶりをせずに寝かしつけをするという方針の保育園もありますが、その逆で、おしゃぶりで安心感を持たせて、ぐっすり眠ってもらった方が良いという方針の保育園もあります。

ミルクを吸う力が付く

かみ合わせや歯並びに悪影響を及ぼす可能性があるというおしゃぶりの使用ですが、離乳食進行中の1歳まではミルクを吸う力を鍛える効果が期待できるというメリットがあります。

鼻呼吸を促し、あごの発達を助ける

おしゃぶりを吸うことで鼻呼吸が自然と身につくというメリットや、あごが強くなるというメリットもあります。

豊富なラインナップのおしゃぶりで、ファッション性を高められる

ベビー用品メーカーなどがリリースしている最新型のおしゃぶりは、機能性もさることながら、ファッション性が高い製品も豊富です。色や形がかわいいおしゃぶりでおしゃれも楽しむことができるというメリットもあります。

おしゃぶりをやめる方法

寝かしつけに欠かせないおしゃぶり。これまでも何度やめようとチャレンジをしたけどダメだった、というママも多いかもしれません。

泣くとどうしてもおしゃぶりをあげちゃう、ということがあるかもしれませんが、成功のコツはここにあります。それは、泣いてもおしゃぶりを与えない、ということです。かわいそうと感じるかもしれませんが、言い換えれば、おしゃぶりを与える以外で寝かしつける方法も意外とあるということを学べるチャンスでもあります。ほとんどの子は、2日~1週間程度がまんして、おしゃぶりを見なければ忘れてしまうとのこと。ぜひ勇気を出して卒業を決意しましょう。

おしゃぶり卒業には、事前準備が必要です。

まずは、パパやきょうだいにも協力してもらうこと。赤ちゃんが泣く=おしゃぶり登場という構図の場合、ママだけではなく家族全員が、赤ちゃんが泣いたらおしゃぶりを出して泣き止ませる方法を取ります。せっかくママがおしゃぶり卒業のためにがんばっているのに、家族がおしゃぶりを簡単に与えてしまっていたら、努力が水の泡ですよね。おしゃぶり卒業にはまず、家族にも協力をお願いすることは重要です。

また、赤ちゃんが自分でおしゃぶりを見つけることができないように、おしゃぶりを隠すということも必要です。1歳を過ぎればまず歩けるようになっているので、手が届く場所に隠すと見つけられてしまいます。できるだけ手が届かない高い場所などに隠すようにしましょう。

おしゃぶりを隠された赤ちゃんは、当然ぐずり、大泣きしてしまうでしょう。もしおしゃぶりをやめると決心した場合は、それを覚悟することです。事前準備としては、泣いた時に、おしゃぶり以外を使ってあやす方法を見つけておくということです。子どもが好きなアニメを見せたり、絵本を読み聞かせたり、おもちゃで一緒に遊ぶなどで気をそらしましょう。

ぬいぐるみを抱かせる、スキンシップをたくさん取るという方法でも安心しますよ。

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保育園におしゃぶりを持たせるときの注意点

保育園におしゃぶりを持って行っていい場合、または保育園からおしゃぶりを持ってきて欲しいとお願いされている場合に気を付けておきたいことをご紹介します。

衛生面に気を付ける

気に入っているおしゃぶりがある場合は2個用意しておき、保育園から帰ってきたら消毒をしておくことをおすすめします。消毒している間はもうひとつあるので、そちらを使えます。

おしゃぶりに名前を付ける

保育園にもお願いされると思いますが、おしゃぶりに名前をつけることは重要です。ただ、頻繁に洗う物のため、書いてもすぐに消えてしまいます。それに対してはおしゃぶり用のストラップに名前を書く、名前入りのおしゃぶりを選ぶことで対処できます。

3歳~4歳になってもやめられない場合は相談を

一般的には9割程度の子どもが、2歳半までにはおしゃぶりを自然にやめるそうです。それは、保育園のお友だちがおしゃぶりをしなくなるということもありますし、そもそも成長によってほかのことに意識がいくようになって、おしゃぶりに興味を持たなくなるからです。かみ合わせなどの心配がなければ、おしゃぶりをやめないという選択もあります。しかし、3歳~4歳になってもおしゃぶりを離せない場合は、小児科医や保健師などに発育状況について相談してみましょう。

まとめ

保育園への入園を控え、断乳、トイレトレーニングなど、おしゃぶり問題以外に心配なことはたくさんあると思います。おしゃぶりが禁止の保育園も多いですが、自然なおしゃぶり離れで対処する保育園もあるということで、保育園の方針もさまざまだということもわかります。また、おしゃぶりをやめることで、口唇欲求を満たすために指しゃぶりが始まることもあるかもしれません。一難去ってまた一難、というのが子育てあるあるです。メリットもデメリットも両方あると迷ってしまうこともありますが、極端になることに気を付けながら、自分なりの教育方針を選んでいってくださいね。

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