夏休みだけ学童保育を利用したい!パート勤務でも利用できる?学童保育を利用するメリットは?
- 2021/8/25
- 親子の時間


待ちに待った夏休み!子ども達にとっては自由にのんびり過ごせる1か月間ではありますが、小学生だけで、家でどう過ごしているのか心配になり、仕事中気になって集中できない…というママも多いのではないでしょうか。そんなときに利用したいのが、共働き家庭の強い味方、学童保育。今回は、夏休みだけ学童保育を利用できないか、という疑問にお答えします!

学童保育で夏休みを過ごそう!
まず、夏休みだけ学童保育に通えるか、という問題ですが、こちらは自治体に確認が必要です。そもそも定員がいっぱいで入所できないということもありますが、夏休みだけ学童保育を利用できる地域もありますので、夏休みだけ学童保育を利用したいと考えている場合はあきらめずに問い合わせてみましょう。
特に民間の学童保育では夏休み限定のプログラムが組まれるなど、夏休み向けコースを設置されていることも多いです。長い夏休み期間でも子どもが飽きずに過ごせるような工夫がされていますし、宿題も指導員の方に見てもらえるなど、親としては助かる要素がたくさんあります!家でゴロゴロ、ゲームや動画三昧という状況だけは避けたい、というのであれば、夏休みだけ学童保育を利用することを検討してみましょう。

学校がある時は学童を利用できない場合が多い週3日、1日4~5時間のパート勤務ママの場合も、夏休みの間は学童保育を利用することが可能になります。こちらも該当しそうな場合は、自治体のHPや窓口などで確認してみましょう。
学童保育の選び方
学童保育は公立の学童保育、民間の学童保育と、大きく分けて2種類の学童保育があります。公立は自治体が設置し、自治体や民間企業が運営している学童保育です。保育時間は朝8時前後~18時前後までで、ほとんどは日曜祝日休みです。学校のように給食がないので、お昼のお弁当を持参しなければいけないところがほとんどです。
一方、民間の学童保育は、学習塾やスポーツクラブなどの一般企業が設置・運営している学童保育です。最近は英会話教室やピアノ教室など、習い事系の学童保育も増えています。
独自のカリキュラムを有していて、習い事の体験として通うこともできます。

送迎バスでの送迎を実施していたり、給食が出たり、夜間保育を実施していたりなど、嬉しいサービスが多いのも特徴です。その分費用は月1万円~10万円前後と高めではありますが、充実した夏休みを過ごせると、近年利用者は増加傾向にあるようです。
公立と民営、それぞれ特徴が分かれています。子どもと話し合いもしながら、状況や希望に合った学童保育を選んでみてください。
夏休みに学童保育を利用するメリット
夏休みだけ通える学童保育がある、ということが分かりました。では、夏休み期間中だけでも学童保育に通うメリットをいくつかご紹介します。
規則正しい生活を送れる
夏休みのラジオ体操がない地域だと、夏休みは朝寝坊し放題!という子どもも少なくないのではと思います。ママが仕事に行く時間も朝ごはんも食べずにゴロゴロ…という具合だと、夜寝るのもだんだんと遅くなりがちに。夏休みくらいのんびりさせたい気持ちは山々でも、それとこれとは話は別です。
ママが朝出勤するタイミングで一緒に学童保育に行くようにすれば、生活リズムを崩すことはないですし、学童保育でも宿題の時間、食事の時間、おやつの時間、というふうに決まっているものなので、一日中ゲームをしたり、一日何回もおやつを食べたりという状況は避けられると思います。

確かに、公立の学童保育はお弁当持参で大変かもしれません。でも家族みんなお弁当にすれば食費も節約にもなりますし、ママ手作りのお弁当を食べられることは、子どもにとって夏休みの良い思い出になりそうです。
子どもだけで家にいるリスクを回避できる
夏休みの学童保育の保育時間は、8時前後~18時前後までが平均です。ママが朝仕事に出かけてから帰るまで、子どもだけで外出したり、友だちを家に招いて遊んだりなど、子どもだけだと少し心配。不審者の訪問、火の始末、外出時の交通事故など、何かあったとき大人がいないと大変です。その点、学童保育を利用していればその心配はなく、ママも安心して仕事に専念することができます。
いろんな学年の子と遊べる
地域によっては小学3~4年生までしか通えない学童保育もありますが、基本、小学校1年生から6年生までの幅広い年齢層の子どもが同じ部屋で一緒に過ごします。普段学校で顔を合わせているメンバーではない新しい友だちができるチャンスでもあり、異学年との交流も盛んになります。年上の子、年下の子と遊ぶことで経験できること、成長できることもあるので、家で一人お留守番より刺激的な夏休みになるかもしれません。
学童保育主催のイベントやプログラムが体験できる
特に民間の学童保育では、長い夏休み期間を利用した色々なプログラムが用意されています。作文、絵画、習字などの作品展へ応募したり、遠足やキャンプを企画したりする学童保育も少なくありません。
習い事やスポーツクラブが運営する学童保育では、運営団体の特色を活かした企画を用意していることがあります。運営団体が学習塾なら勉強、スイミングスクールなら水泳、プログラミング教室ならプログラミングというふうに、習い事の体験をすることも可能です。
公立の学童保育でも、普段とは違ったイベントが企画されることも多いです。近隣の夏祭りでダンスを披露したり、福祉施設へ訪問したりという体験ができることもあります。学校近くに設置されている学童保育であれば、プール開放日はプールで遊ぶことも可能な学童保育も多いです。学校の友達との夏休みを充実させることができるのが大きなメリットといえるでしょう。
< 参考記事>
公立の学童保育の利用方法
公立の学童保育は、平均で月4000円~8000円程度と、費用が安いのが最大のメリット。
公立学童保育への申し込みは、市区町村の役所(子育て支援課等)の窓口で行ないます。学童保育を利用するための申請ほか、共働き家庭であることを証明する就労証明書、同意書、調査書、家庭状況報告書など、自治体によって提出書類は異なりますが、数種類の書類提出が必要となります。
夏休みだけの学童保育申し込み時期に関しては、6月くらいから受け付ける自治体が多いようです。地域によって申し込み数が多い場合は、入所審査があるかもしれません。シングルマザー、共働き、学年が低いなど、優先順位が高い順から入所が決まります。希望者数によっては、自分が希望する学童保育が利用できない場合もありますので、注意してくださいね。

公立の学童保育は、民間の学童保育より保育時間が短い、お昼ごはんはお弁当持参、というデメリット面もあることはあります。お弁当持参は大変ですが、デメリットである、と考えるよりも、ママの手作りお弁当を食べられることを子ども達は喜んでくれるので、良い方にとらえて考えましょう。手作りが難しい時はお惣菜や冷凍食品でもOKですし、時にはコンビニのサンドウィッチでも大丈夫と割り切ることも大事です。
子ども達は宿題をしたり、学校のプール開放日にプールで泳いだり、本を読んだり、お菓子を食べたりと、家で過ごすのと同じようにのんびりと過ごしています。民間の学童保育と比べてカリキュラムやサービスは少ないかもしれませんが、一人家でお留守番をするよりはるかに安心できる環境です。
夏休みに学童保育を利用できない時の対処法
地域によっては、学童保育が定員オーバーで申し込みができなかった、保育時間が合わなかった、などの理由で、学童保育の申し込みをあきらめた人もいるかもしれません。
近くに祖父母が住んでいる場合は、祖父母宅で夏休みを過ごすという選択もあります。保育園の送り迎え、急病のときの通院を頼んだことがある場合は、夏休みは祖父母に保育を頼んでみましょう。毎日は難しくても、ずっと家でお留守番させるより安心です。
祖父母も近くにおらず、学童保育の申し込みもできなかった場合は、地域に設置されている「ファミリーサポートセンター」で保育を頼んでみるのも方法のひとつです。ファミリーサポートセンターでは、子育てを終えたシニア世代などによる子育てサポートサービスを、リーズナブルな価格で利用できます。保育園の送り迎え、買い物代行などのちょっとしたお手伝いを頼んだことがある人も多いと思います。もしかしたら、ファミリーサポートセンターの登録者に、夏休みに子どもの様子を見てもらったり、食事のお世話をお願いしたりできる人がいるかもしれません。利用したい場合は登録が必要なので、お住い近くのファミリーサポートセンターに問い合わせてみてくださいね。

まとめ
共働きの強い味方、学童保育。核家族化も相まって、年々利用者は増加している模様です。欧米では「サマースクール」「サマーキャンプ」という教育機関で2週間程度、親元から離れて過ごすという風習があります。サマースクール、サマーキャンプの内容は、学習、アウトドア、スポーツ、ボランティアなど、多様なカリキュラムが用意されています。子ども達は、毎年自分が体験したいジャンルのサマーキャンプに応募し、普段はできない体験をしてきます。もちろん費用は数万円~100万円と、日本の学童保育と比べても高額ですが、相応の経験と成長が期待できます。もちろん海外の生活と比べる必要はありませんが、貴重な夏休みを有意義に過ごすことができるなら、学童保育の活用を考えることは必要なことといえると思います。
