飛行機はいつから乗れる?0歳児を連れての帰省で気を付ける事は?赤ちゃんとの飛行機旅について
- 2021/8/7
- 親子の時間


お盆が近づいています!里帰り出産をしなかったママは特に、「孫の顔を見せて」と、実家の両親にせがまれているかもしれませんね。もちろん実家の両親にも会いたいし、地元の友達にも会いたい。でも、田舎が500㎞、1000kmと離れた場所にある人にとって、帰省は時間もお金もかかる大仕事です。一人でも大変なのに、まだ0歳の赤ちゃんを連れての長距離移動は想像できないかもしれません。
しかし、しっかり対策をしていれば、陸路より何倍も快適で負担が少ない飛行機移動。赤ちゃんを連れて飛行機に乗るなんてと、帰省を諦めかけているママ必見のポイント&攻略法をまとめてみました。ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんはいつから飛行機に乗れるのか?
国内主要航空会社のJAL、ANAのホームページを見ると、いずれも『生後8日以上から搭乗可能』と書いてありました。思ったよりも早いですよね!ただ、保育器に入っている赤ちゃんを飛行機に乗せることはできないようですが、大体、出産して1週間で産院を退院しますから、言ってみれば退院後にそのまま飛行機に乗ることも可能であるということです。実際には生後1か月検診を出産した病院で診てもらうことが多いので、出産後に赤ちゃんが飛行機に乗るのは1か月検診の後という場合がほとんどだそうですが、とりあえず健康で元気なら、月齢・年齢は関係なく飛行機に乗れるということになります。
赤ちゃんが飛行機で帰省するメリット・デメリット
飛行機で帰省する時のデメリットがあるといえば、離着陸時の気圧の変化による不快感ではないでしょうか。気圧のせいで耳が詰まったような感覚なども、大人でも不快に感じます。天候によって強い揺れが起こることもありますし、飛行機が飛ぶのが難しいほどの悪天候の場合は、乗る予定の便が欠航になることもあります。また、高所恐怖症の人にとって、飛行機に乗っている時間は耐え難いものがあるかもしれません。
一方、飛行機で帰省するメリットは、何と言っても移動時間の短さではないでしょうか。目的地が遠ければ遠いほど、そのメリットは感じられるはずです。九州、北海道まで新幹線が開通したとはいえ、たとえば東京から福岡(博多)までは約5時間、東京から北海道の札幌までは約8時間かかります。その点、飛行機ならいずれも約1時間半のフライトで到着します。たしかに、新幹線の発着駅より空港まで行くのに多少時間はかかりますが、差し引いても半分以上の時間短縮になることは確実ですよね。新幹線移動なら1日かかる移動が、飛行機移動にすれば半日もかからずに済むわけですから、ことさら、0歳児の赤ちゃんを連れての長距離移動となると、メリットは大きいはずです。

機内サービスがあるのも、飛行機を使って帰省するメリットのひとつです。新幹線は車掌さんが乗っていますが、客室乗務員は乗っていません。飛行機なら、乗車時何か困ったことがあった場合、客室乗務員(キャビンアテンダント)に助けを求めることも可能なのです。
赤ちゃんと飛行機に乗るときに知っておきたいポイント
赤ちゃんとの飛行機の旅にはメリットが多いということが分かります。次は、実際飛行機で帰省をするときのために知っておくと嬉しい情報をまとめてみました。
離着陸時は授乳で対応
いつ乗ってもピリピリ感は否めない、飛行機の離着陸の瞬間。耳が詰まる感じで赤ちゃんがパニックにならないように、耳抜きは授乳で対処をしましょう。授乳で落ち着いてくれれば、うまくいくとそのまま眠ってくれるかもしれません。ぜひ試してみてください。

お昼寝タイムを狙った便を予約する
1時間半程度のフライト時間、お昼寝にもちょうど良い時間です。お昼寝のあとのグズグズの時に搭乗時間が来ると、結構大変です。可能なら、お昼寝タイムに合わせて搭乗する便を選びましょう。
後ろの席(おむつ替えスペースが近い席)を予約する
赤ちゃん連れにおすすめの席は、おむつ替えスペースがあるトイレに近い通路側の席です。赤ちゃんが泣いてしまった時、席を立って後ろであやすこともできますし、乗務員の席も後方にあるので、何かあったときに対応してもらいやすいのも利点です。

非常口近くの座席は利用できない
安全上の理由で、赤ちゃん連れは非常口近くの座席を利用できない決まりになっています。また、幼児連れが同列に席を取ることもできないようです。赤ちゃん・子ども連れが座席を決める場合は、色々と制約があるようなので注意が必要かもしれません。
膝の上ならチケット代無料
2歳までの赤ちゃんは、チケット代がかかりません。しかし、膝の上に乗せるというのが条件なので、ひとつ座席をキープするときは子ども料金(大人の半額程度)がかかります。
幼児は大人1人につき2人までしか乗れない
一言でいうと、双子ちゃんはママ一人で搭乗できるけど、三つ子ちゃんはママ一人では搭乗できないということです。2歳までの子どもを3人以上乗せるときは、大人2人で引率しなければ乗れません。ちなみに、大人の膝に乗せられるのは1人までで、2人目からは1席リザーブしなければいけません。
赤ちゃん連れは優先的に案内される
JALの場合、搭乗手続きのあと、小さい子ども連れは優先的に機内に案内してもらえます。お盆の混雑時にはうれしいサービスです。
チャイルドシートの無料貸し出しあり
大手航空会社なら、チャイルドシートの無料レンタルサービスがあります。1人で2歳以下の子どもを2人連れているときもそうですが、シートベルトだけの着用より、チャイルドシートに乗せると安心感は増しますよね。レンタルチャイルドシートは要予約ですので、予約センターで予約しましょう。自分が持っているチャイルドシートを機内で使うことも可能ですが、座席に取り付けできない製品もあるので、事前に確認しましょう。
ANAには国内線でもバシネット(赤ちゃん用簡易ベッド)が取り付けできる機体もあるようです。こちらも要予約なので、対象となる場合は問い合わせしてみてくださいね。
搭乗前、キッズコーナーで遊ばせる
空港には少し早めに到着できるように余裕を持って出発し、飛行機に乗る前にキッズコーナーで遊ばせて機嫌をとっておきましょう。まだ寝返りしかできない赤ちゃんも、安全に寝かせられるベビーベッドなどでゆったり過ごすなどしてください。少し遊ばせることで、疲れて機内で眠ってくれるかもしれませんよ。

周囲に声掛けをしておく
お盆の帰省時はファミリー客も多いので、比較的赤ちゃん連れに理解がある人が多いと思いますが、簡潔ながらもあいさつがあると印象はグッと変わります。「子どもがおりますので、ご迷惑をおかけするかもしれません」という一言が、トラブルから身を守ってくれることもあります。
子どものジュース、おもちゃなどのプレゼントがある
赤ちゃん連れにはお菓子やジュース、大手航空会社のレアなオリジナルグッズプレゼントのサービスがあります。LCC各社も、絵本の貸し出しサービスを提供している会社が多いです。
赤ちゃんと飛行機に乗るときの持ち物は?
数日分の着替えなど、実家で使う物に関しては事前に宅急便で送っておくのがベストです。そのほかはスーツケースなどに入れて荷物として預けます。それとは別に、機内に持ち込んでおきたい持ち物のリストを作ってみましたので、参考にしてみてください。
粉ミルク・哺乳瓶
離着陸時の気圧の変化に備えて、授乳セットはひとつ持参しましょう。お湯は大体の航空会社でサービスしてくれます。離乳食が始まっている子は、白湯やお茶などでも大丈夫です。機内は乾燥しているので、ママの分も合わせて少なくてもペットボトル1本は水分補給用の飲み物を持参しましょう。母乳の場合は、授乳ケープ・ポンチョを持参することをおすすめします。
抱っこ紐
ベビーカーやカートは機内に持ち込めないので、搭乗ゲートからは抱っこでの移動になります。手荷物を持っての移動では、抱っこ紐がないと少し心配なので、ぜひ持参しましょう。

お気に入りのおもちゃ
機嫌よく飛行機に乗ってもらえるよう、持ち運びしやすいお気に入りのおもちゃもひとつ持って行きましょう。かさばる事も心配ですし、降りるときに置き忘れないよう、あまりたくさん持ち込まない方が無難です。
健康保険証・母子手帳
急病や万が一けがをした時のために、健康保険証と母子手帳を携帯しておきましょう。

おむつ、ウェットティッシュ、着替え、ビニール袋
いつもより水分を多く取るので、おむつ替えのアイテムはしっかり持参しましょう。うんちが漏れてしまったときのために、着替えも一式持ち込むことをおすすめします。

まとめ
慣れてる人にとっては何ともない飛行機の旅でも、飛行機が初めての人にとってはドキドキが止まらないことかもしれません。特に離着陸時の衝撃は、地上にいるとなかなか体験できないものですから、それが生後間もない赤ちゃんだと心配になってしまいます。しかし、一度赤ちゃんと飛行機の旅を成功させれば、帰省時の移動手段は飛行機以外考えられないと思うかもしれません。現に、生後2か月の赤ちゃんを連れて飛行機で帰省した人で、「飛行機に乗っている時間はあっという間だった」というコメントも見かけました。筆者も子どもが生後4か月と1歳6か月だった頃、東京・青森間を飛行機に乗って帰省した経験があります。一度は大泣きしてしまったものの、客室乗務員さんがお菓子やおもちゃを持ってきてくれたこともあり、1時間半という飛行時間を何とか耐えることができたと思います。気圧の変化が少ない新幹線でも、赤ちゃんはぐずるときはぐずります。あやす時間が減れば、ママも体力を温存でき、より一層帰省の時間を楽しめると思います。飛行機利用を選ぶことで少しでも長く実家での時間を過ごすことができるなら、積極的に飛行機を利用してみたいですね。
