乳幼児のための防災セットを徹底紹介!避難のポイントも解説
- 2021/3/2
- 親子の時間


台風、地震、水害、火事……
今の日本には「絶対安全」と言いきれる場所はないといわれています。
当たり前の暮らしが、明日ガラリと変わるかもしれません。
自分の身を守るだけでも大変ですが、赤ちゃんがいるご家庭はもっと大変!
小さな命を守り抜くため、あらかじめ防災セットを準備しておきましょう。
非常事態の最中に、あれもこれも……と用意してはいられません。
万が一のときに備え、万全の体制を整えておいてください。
乳幼児に必要な防災セットって?
乳幼児に必要な防災セットは、食品から衛生用品まで様々です。
特に食料は「最低3日分が必要」といわれているので、多めにストックして、賞味期限に気をつけながら「消費⇒買い足し」を繰り返すと良いでしょう。
食料関係
・ペットボトルに入った赤ちゃん用飲料水
・液体ミルクまたは粉ミルク
・ベビーフード(離乳食を食べている赤ちゃん用)
・哺乳瓶
・紙コップ(哺乳瓶が消毒できない場合に便利です)
・マグカップ(プラスチック製)
・スプーン
・紙皿など

衛生用品関係
・紙おむつ(頻繁な交換が予想されるため、1週間分は用意しておきましょう)
・おむつを入れるビニール袋(消臭タイプが理想です)
・おしりふき
・ウェットティッシュ(避難所は衛生面が懸念されるので、除菌効果のあるものだと安心です。ただ、赤ちゃんの肌には使わないでください)
・清浄綿
・バスタオルやブランケット(おむつ替えマットの代用や防寒対策に重宝します)
・ばんそうこう
・ガーゼ
・包帯
・消毒薬

その他
・着替え(夏用と冬用どちらも準備しておきましょう)
・使い捨てカイロ(ベビーフードのあたためや、防寒対策もできます)
・うちわや帽子(夏場向け)
・母子手帳、保険証のコピー(避難中、怪我や病気になった時に必要です)
・小銭(10円玉があれば公衆電話が使えます)
・充電器
・ラジオ
・ホイッスル
・マスク(多くの人が集まる避難所では、感染症が蔓延することがあります)
・子ども用お菓子類(お子さまの気分転換に)
・子ども用おもちゃ(音が出ないものが理想です)

防災セットを準備するときのポイント
乳幼児は1日ごとにグングン成長します。
しっかり準備していたおむつも、いざ防災セットを持ち出したら「小さすぎて入らない!」と困ることも……。
防災セットを準備するとき、食品関係の賞味期限を気にする方は多いですが、赤ちゃんの成長まではなかなか視野に入れにくいものです。
おむつや服のサイズは、定期的に大きいものと入れ替えてくださいね。
また2歳以上のお子さまには、「いつものモノ」を準備するのがおすすめです。
おもちゃやお菓子などは、「いつものモノ」を普段から多めに買っておき、防災セットの中にストックで入れておきます。賞味期限が近くなったら、防災セットから取り出して食べて、また新しいものを準備しましょう。
「防災セットの準備」というと、なんだかかしこまった響きに聞こえますが、実は普段の生活の延長上で出来ることばかり。
日ごろから災害時を想定して備えておけば、万が一の事態にもあわてず的確な判断ができるでしょう。
避難所へ!避難のポイントと、避難所での注意点
災害の規模によっては、乳幼児を連れて避難所生活を送ることもあるでしょう。
多くの市民が集まる避難所では、「家とまったく同じ生活」をすることはほぼ不可能です。
でもコツを押さえて工夫すれば、避難所生活も乗り切れるはず。
避難所生活のポイントを知り、ご家族で役割分担を話し合ったり、イメージトレーニングをしたりしてお役立てください。
赤ちゃんの移動は「抱っこ」でおこなう
防災セットは、意外と重量があります。
防災セットを背負ったら、赤ちゃんはベビーカーに乗せて少しでも負担を減らしたいところですが、避難する際には赤ちゃんは抱っこで移動させてください。
災害時、足元にはガラスや瓦礫が散乱することがあります。
そのためベビーカーに乗せるほうが逆に危険なので、ベビーカーには荷物を乗せて、赤ちゃんは抱っこしましょう。もちろん、抱っこ紐があればそれを使ってください。大切なのは、赤ちゃんをママから離さないということです。
赤ちゃんのお世話は「分担」でおこなう
慣れない避難所生活では、大人もストレスを抱えるもの。
赤ちゃんも、普段とは違う雰囲気を察知してなんだか不機嫌になることも……
乳幼児を抱えたご家庭が避難所生活を乗り切るためには、「分担」がポイントです。
パパと協力して、交代制で休憩を取ってください。
赤ちゃんが寝たときは、パパママもふたりで休息です。
ストレスをうまく分散しながら、家族一丸となり乗り越えていきましょう。
まとめ
防災セットは、1日で完璧には準備できません。
食品の賞味期限やおむつのサイズなど、日ごろから防災セットの中身を確認し、適宜入れ替えるようにしましょう。
あなたがつくった防災セットが、ご家族の命や、赤ちゃんの命を守ります。
