赤ちゃんの予防接種、接種のタイミングやおすすめスケジュールを紹介!
- 2021/2/27
- 親子の時間


外には、目に見えないウィルスがたくさん!
赤ちゃんが健康にすくすく育つためには、赤ちゃん自身が免疫を獲得することが大切です。
そこでポイントになるのが予防接種。
月齢が低いうちは予防接種の回数が多く、育児や家事にバタバタしているうちにタイミングを逃してしまった……というご家庭も少なくないでしょう。
赤ちゃんの予防接種について詳しく知り、ワクチンごとにスケジュールを組んでいきましょう。スムーズに接種するための例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんの予防接種の種類について
赤ちゃんの予防接種には、「定期接種」と「任意接種」の2種類があります。
定期接種とは、お住まいの市区町村が実施している予防接種のことです。定期接種の場合、費用はかかりません。予診票なども自治体から郵送されるので、無くさないように保管してくださいね。
任意接種では、接種する・しないの判断がご家庭にゆだねられます。基本的に有料ですが、地域によっては補助が出ることもあるので、お住まいの自治体に確認してみましょう。ママ友同士で「任意接種する?」などの話題が出ることもあるかと思いますが、お子さまのすこやかな成長のためには任意接種も受けるに越したことはありません。
月齢が幼い子ほど、病気にかかりやすく、重症化したり後遺症を発症しがちです。「万が一」を防ぐためにも、定期接種と任意接種どちらも受けることをおすすめします。
ワクチンの種類について
ワクチンには、大きく分けて「不活性化ワクチン」「経口生ワクチン」「注射生ワクチン」の3種類があります。
なお、【】でくくったものが任意接種のワクチンです。
あまり悩まず、お子さまのためにすべて受ければ安心ですよ。
・不活性化ワクチン(連続接種可能。なお、十分な効果を得るためには複数回の接種が必要)
小児用肺炎球菌、B型肝炎、ヒブ、日本脳炎、四種混合、【インフルエンザ】など
・経口生ワクチン(口から飲むタイプ)
ロタウィルスなど
※ロタウィルスのワクチンは今まで任意接種の分類でしたが、令和2年10月1日より無料の定期接種へと変更されました
・注射生ワクチン(別の注射生ワクチンの接種を希望する場合、27日以上の間隔が必要)
麻しん風しん混合、水痘、BCG、【おたふくかぜ】など
0~1歳の赤ちゃんにおすすめ!予防接種のタイミングとスケジュール
予防接種は、生後6か月から受けられるようになります。ただワクチンの種類が多いので、1回の受診でできるだけ多くの予防接種を済ませましょう。
同時接種を考えると、「生後2か月」がもっともベストなタイミングです。
生後2か月から、小児肺炎球菌、B型肝炎、ヒブ、ロタウィルスの4種類が同時に接種できるようになります。そのため、初回は「小児肺炎球菌、B型肝炎、ヒブ、ロタウィルス」の接種で予約をしておきましょう。
育児でバタバタしているとつい忘れてしまいがちですが、どれほど遅くても、初回接種は「生後14週6日」までに終えるよう推奨されているのでご注意ください。
では、月齢ごとにおすすめの予防接種スケジュールを紹介します。
・生後2か月
小児肺炎球菌、B型肝炎、ヒブ、ロタウィルス
・生後3か月
小児肺炎球菌、B型肝炎、ヒブ、ロタウィルス(前回受けたワクチンの2回目の接種)
四種混合
・生後4か月(前回の接種から4週間空けましょう)
小児肺炎球菌、B型肝炎、ヒブ、ロタウィルス(前回受けたワクチンの3回目の接種)
四種混合(前回受けたワクチンの2回目の接種)
※ロタウィルスのワクチンには、2回と3回の接種があります
・生後5か月(前回の接種から1週間空けましょう)
四種混合(前回受けたワクチンの3回目の接種)
BCG
※BCGは、地域によって集団接種と個別接種に分かれます。集団接種の場合、思わぬ病気の感染を防ぐため、四種混合のみ先に受けておくことをおすすめします
【一度確認しましょう】
スケジュールが多少遅れても、0歳の時期が終わるまでに以下の予防接種が済んでいれば問題ありません。
一度、母子手帳をご確認ください。以下の種類・回数がすべて済んでいますか?
・小児肺炎球菌 3回
・B型肝炎 3回
・ヒブ 3回
・ロタウィルス 2~3回(医師にご相談ください)
・四種混合 3回
・BCG 1回
もし不足を見つけたら、医師と相談してスケジュールを組んでいきましょう。
以下、赤ちゃんの予防接種の続きを少しだけ紹介しますね。
・1歳
小児肺炎球菌、ヒブ(4回目)
麻しん風しん
水痘(任意・有料)
おたふくかぜ(任意・有料)
※小児肺炎球菌⇒4回目の接種にあたり、前回から60日以上間隔を空け、さらに「1歳」を迎えていることが条件
※ヒブ⇒4回目の接種にあたり、前回から7か月以上間隔を空けることが条件
・1歳6か月
四種混合(4回目)
水痘(任意・有料/2回目)
・3歳
日本脳炎
……というように、予防接種は年長の年齢になっても、小学校に入学しても、まだまだ続きます。
わからなくなったら、母子手帳を持参して医師と相談しましょう。
ベストなスケジュールを組んで、大切な赤ちゃんをウィルスから守ってあげてください。

まとめ
赤ちゃんの予防接種には種類がたくさんあり、スケジュールを組むのもひと苦労。
接種間隔もワクチンごとに異なるので、念入りに予定を立てたつもりでも、実は1種類逃していた!なんていうことも……。
わからなくなったら、医師に相談するのが一番確実です。
定期接種と任意接種どちらも受けて、赤ちゃんに「健康」という贈りものをあげましょう。
